元気をサポート!ピーマンが持つ栄養の秘密
今回のお野菜コラムは、社長に「ピーマンは種やワタごと食べるとさらに体にいいらしいからピーマンを丸ごと食べられるレシピを考えてよ!」とアドバイスを頂いたため、ピーマンについて書かせていただこうと思います!
初めにピーマンについて少し、、、
ピーマンとは
中央・南アメリカが原産地で、コロンブスによって欧州に伝えられたと言われています。
日本へは明治時代にベル型(鈴型)ピーマンが入ってきましたが、ピーマン特有の青臭さが受け入れられず当時、日本には普及しなかったそうです。そこからピーマンの調理方法や品種改良が進み、果肉が薄くて柔らかい早生の多収性品種が、現代普及している「ピーマン」として流通しています。緑色の普通のピーマンのほかに、完熟させて収穫する赤・黄・オレンジなどの果肉の厚い甘味種をカラーピーマン・パプリカとよんでいます。
▽お肌の保護やストレス緩和に役立つ【ビタミンC】
ピーマンにはビタミンCが豊富に含まれていますが、ピーマンのビタミンCはレモンの約2倍といわれています。ビタミンCはコラーゲンの生成に必要不可欠で、お肌トラブルに効果を発揮してくれます。
また人がストレスを感じると、「副腎皮質ホルモン」というストレスに抵抗するためのホルモンが分泌されます。ストレスによって消費された副腎皮質ホルモンの生成を助けてくれるのがビタミンCです。
ストレス社会といわれる現代で日々消費される副腎皮質ホルモンを、ビタミンCの積極的な摂取によって緩和してくれます。
本来ビタミンCは熱に弱いビタミンですが、ピーマンに含まれるビタミンPがピーマンの組織を保護してくれるため、熱を加えても壊れにくいという特徴があり、加熱調理にも向いています。
▽視力や皮膚の健康・風邪予防に役立つ【βカロテン】
ビタミンCと同じくらい豊富に含まれているのがβカロテンです。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を高めたりする働きがあるといわれています。
目の網膜を保護してくれることで暗い場所でも視力をキープしてくれます。
さらにビタミンAは皮膚や粘膜の保護によって機能を保つ役割があり、体内にウイルスなどの侵入を防ぎ、風邪などの予防に役立ちます。
ピーマン特有の苦みについて
ピーマンの青臭さの原因は「ピラジン」という物質です。ピーマンの中に含まれる「クエルシトリン」と「ピラジン」が合わさることで、 ピーマン特有の苦みを感じると言われています。
一般的に調理の際捨ててしまいがちなワタと種ですが、その種とワタにピラジンが多く含まれています。
そしてそのピラジンは血液をサラサラにして血栓や血液凝固を防ぐ効果があるといわれています。
今回は栄養価の高いピーマンの種とワタを皆さんに丸ごと食べていただきたいと思い、丸ごと食べられるピーマンレシピを考えてみました。
ピーマン×卵
「ピーマンチャンプル」 ~簡単!・早い!・苦くない!~
ビタミンCは鉄分の吸収を助ける効果があり、ピーマンのビタミンCと卵の鉄分合わさることで相乗効果が生まれます。
鉄分が体内に供給され、貧血の予防や血糖値の安定が期待されます。
編集者はチャンプルといえばゴーヤと思っていましたが、それならピーマンでも美味しいのでは?と思いレシピを作成してみました。
材料(2~3人前)
・豚肩ロース薄切り肉 200g
・木綿豆腐1丁(300g)
・ピーマン 3個
・卵 2個
・ごま油 大さじ1
・A)かつおだし(顆粒)小さじ2
・A)醤油 小さじ1
・A)塩 ひとつまみ
・A)かつお節 一袋
作り方
1、豆腐はキッチンペーパーでくるみ、レンジで600W1分半加熱する。
2、加熱した豆腐を1㎝角に切る。
3、フライパンにごま油をしき焼き目が付くまで豆腐を焼く。
4、ピーマンを種とワタごと食べやすい大きさに切り、3と一緒に炒める。
5、豚肉を炒め火が通ったら、A)を加えて味を調える。
6、フライパンの片側に溶き卵を入れ、さっと炒めて5と絡めたら出来上がり。
ピーマン×油
「ピーマンのたたき風」~さっぱり肉厚~
ピーマンに含まれるビタミンAは脂溶性ビタミンの一つで油と一緒に摂取することで吸収を高める効果があります。
素揚げしたピーマンを高知県の郷土料理であるたたき風にすることでさっぱりと食べられます。
丸ごとピーマンの栄養を摂取できるうえに高知の特産のみょうがもふんだんに味わえるお得な料理です!
材料(1人前)
ピーマン 3個
A)玉ねぎ 1/4玉
A)みょうが 1個
A)大葉 3枚
サラダ油 大さじ1
ぽん酢 お好み
作り方
1、ピーマンをヘタを取り、種ごと1/4サイズに切る。
2、油をひいたフライパンで、ピーマンがくたっとなるまで素揚げする。
3、お皿にピーマンを盛り、千切りにしたAをのせる。
※玉ねぎの辛みが気になる場合は、水にさらす。
4、ぽん酢を上からかけたら出来上がり。
※苦みがどうしても苦手という方はピーマンを縦に切ることで、繊維を傷つけず苦みを抑えることができます。
ピーマンは栄養価が高く、料理に彩りを添える万能な野菜です。
これからも、日々の食卓にピーマンを取り入れて、健康的で豊かな食生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?