にらの旬・栄養・美味しい食べ方ガイド ~冬の一番刈りを堪能しよう~
日本の食卓に欠かせない野菜のひとつ、にら。
独特の香りとシャキシャキとした食感が魅力で、炒め物や鍋、スープなど様々な料理に活躍します。にらは一年中出回っていますが、特に美味しい時期、栄養価の高い時期を知っておくと、より満足度の高い食卓を演出できます。
今回は、にらの旬、栄養、調理方法、保存方法、さらには選び方まで詳しく解説します。
にらの旬の時期とは
にらは冬から春にかけてが最も旬とされ、特に12月から2月に収穫される「一番刈り」が人気です。
一番刈りのにらは、栽培開始から最初に刈り取られるため、葉が厚く軸も太く、甘みが際立つのが特徴です。
冬の寒さに耐えて育つため、糖度が増し、葉も柔らかくなるので、鍋やスープなどの料理に最適です。
一方、夏に収穫される「夏にら」は、5月から9月頃が中心で、シャキシャキとした食感とやや辛味のある風味が特徴です。
炒め物や香味を活かす料理に向いています。
季節による風味の違いを意識して使い分けると、料理のバリエーションが広がります。
冬にらと夏にらの違い
冬にら(12月~2月)
軸が太く、葉が肉厚で柔らかい。甘みが強く、スープや鍋料理との相性が抜群。
夏にら(5月~9月)
葉が細めでシャキシャキ感が強い。辛味があり、炒め物や香味料理に適している。
この違いを知るだけで、料理の仕上がりが格段に変わります。
例えば、鍋料理では冬にらを、炒め物や和え物では夏にらを使うと、それぞれの季節感や味わいを最大限に引き出せます。
一番刈りのにらを見分けるポイント
市場やスーパーで「一番刈りのにら」を見分ける際には、以下のポイントに注目してください。
軸の太さ
一番刈りのにらは、太くしっかりとした軸が特徴です。噛み応えがあり、甘みが感じやすいです。
葉の厚みと幅
葉が肉厚で幅広いものを選ぶと、柔らかく甘みのある味わいを楽しめます。
鮮やかな緑色
色が濃く鮮やかな緑色は、栄養価の高さと鮮度の良さの目安になります。
これらをチェックすることで、料理の仕上がりも格段に良くなります。
にらの鮮度を保つ保存方法
にらは傷みやすい野菜のひとつですが、適切に保存すれば鮮度を長く保つことが可能です。
冷蔵保存
にらを軽く洗い、水気を切る。
湿らせたキッチンペーパーで包む。
ポリ袋に入れて野菜室で保存。

この方法で2~3日程度は鮮度を維持できます。葉がしおれやすい場合は、根元を軽く水に浸すと良いです。
冷凍保存
長期間保存したい場合は冷凍が有効です。
生のまま冷凍:使いやすいサイズにカットしてそのまま冷凍。
下茹でして冷凍:軽く茹でて水気を切り、保存袋に入れて冷凍。
冷凍しても栄養価は大きく損なわれず、炒め物やスープ、炒飯など様々な料理に活用できます。
にらの栄養と健康効果
にらは健康に役立つ栄養素が豊富で、特にスタミナ料理との相性が良い野菜です。
βカロテン:体内でビタミンAに変換され、免疫力を高め、皮膚や目の健康を維持。
アリシン:特有の香り成分で抗菌作用があり、血行促進や疲労回復に効果。
その他:鉄分やカルシウム、ビタミンCなども含まれ、栄養バランスに優れています。
日々の献立に取り入れることで、手軽に栄養補給ができ、体力回復や免疫力強化にも役立ちます。
にらの美味しい食べ方と調理の工夫

定番の炒め物:レバにら炒め
鉄分豊富なレバーとアリシン豊富なにらが相性抜群。スタミナ満点の一品です。
簡単副菜:にらナムル
茹でたにらにごま油、しょうゆ、塩少々で和えるだけ。簡単で栄養価も高い副菜です。
スープ:にらと玉子のスープ
軽い食感で、朝食や夜食に最適。短時間で作れるので忙しい日にもおすすめです。
冬にらは柔らかさと甘みを生かして鍋やスープに、夏にらは香味や辛味を生かして炒め物や和え物に使用するのがおすすめです。
まとめ
一番刈りのにらは、12月から2月が旬の時期で、軸が太く、葉が肉厚で柔らかく、甘みが強いのが特徴です。
冬にらと夏にらの違いを理解し、料理に合わせて選ぶことで、にら本来の美味しさを最大限に引き出すことができます。
見た目の太さや鮮やかさを基準に選び、冷蔵・冷凍で適切に保存すれば、鮮度と栄養を保ちながら長く楽しめます。
にらを日々の献立に取り入れることで、栄養豊富で美味しい食卓を作り、健康的な生活をサポートしてくれます。
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