

嫌いな野菜ランキング|ピーマン克服!夏休みに親子で挑戦できる食育・自由研究ガイド
嫌いな野菜ランキング|ピーマン克服!夏休みに親子で挑戦できる食育・自由研究ガイド
嫌いな野菜ランキングTOP10|子どもが苦手な野菜は?
最新の「嫌いな野菜ランキング」(2024年版)
毎年恒例の「子どもが嫌いな野菜ランキング」。2024年も、複数の教育・家庭情報メディアが合同で実施したアンケート調査から、子どもたちがどの野菜を嫌っているのかが明らかになりました。
その調査結果をもとに、TOP10をリスト形式でご紹介しつつ、それぞれが嫌われる理由を簡潔にまとめてみました。
1位:ピーマン
→ 苦味が強く、青臭さが気になるという声が多数。加熱しても独特の風味が残りやすいのが難点。
2位:なす
→ ぐにゃっとした食感が苦手、見た目が黒くて怖いという印象を持つ子も。
3位:セロリ
→ 強い香りと筋っぽさが子どもの味覚に合わない。
4位:にんじん
→ 見た目は好まれるが、甘さと独特の土っぽい風味が苦手な子も一定数。
5位:ゴーヤ
→ 圧倒的な苦味の強さ。食べる前から「絶対ムリ!」という拒否感が強い。
6位:ブロッコリー
→ モサモサした食感や青臭さ、茹で加減によって食べづらさが増す傾向に。
7位:トマト
→ 果肉の柔らかさや中のゼリー部分が気持ち悪いと感じられがち。
8位:ほうれん草
→ 茹でたときのぬめりや、えぐみが苦手な子どもに敬遠されやすい。
9位:れんこん
→ シャキシャキした食感が逆に苦手という声もあり、煮物にしても味が染みにくい点が不評。
10位:ねぎ
→ 辛味が強く、香りも刺激的。火を通しても完全には和らがないのがマイナスに。
これらの野菜に共通するのは、「味の強さ」や「食感の個性」、さらには「におい」のクセといった、子どもにとって敏感に感じやすい特徴を持っていることです。
なぜ子どもは野菜が嫌いになるのか?
子どもが野菜を嫌う理由は、実にさまざまです。ただし大きく分けると、以下のような感覚的・心理的な側面が影響しています。
1. 味覚の敏感さ
子どもの味覚は大人よりも繊細です。特に「苦味」に対する感度が高く、本能的に「毒」と判断するよう遺伝的にプログラムされているといわれています。ピーマンやゴーヤなどの苦味の強い野菜は、この特性から嫌われやすいのです。
2. においと見た目の影響
セロリやねぎのような香りの強い野菜は、鼻を近づけた瞬間に「イヤだ!」という反応を引き起こします。また、黒っぽい色やぐにゃっとした質感のなすも、「見た目が怖い」「気持ち悪い」という拒否感につながる場合があります。
3. 食感への不快感
野菜特有のシャキシャキ、ぬめぬめ、もさもさといった食感は、子どもによって好みが大きく分かれる要素です。食感に敏感な子ほど、知らない食感への抵抗が強くなりやすい傾向があります。
4. 経験不足と先入観
過去に「まずい」と思った記憶があったり、親や周囲の大人が「これは苦手かもね」と口にすることで、実際に食べる前から「これは嫌い」と思い込んでしまうこともあります。
子どもの野菜嫌いには、単なる「わがまま」ではなく、身体的・感覚的な理由があることがわかります。この理解をふまえて、ランキング1位のピーマンがなぜ嫌われやすいのかを深掘りしていきたいと思います。
ピーマンはなぜ嫌われる?夏野菜なのに人気が低い理由
ピーマンが嫌われる主な理由を分析
野菜嫌いランキングで堂々の1位に輝いてしまったピーマン。栄養豊富で調理のバリエーションも多いのに、なぜ子どもたちはこんなにもピーマンを敬遠するのでしょうか。
その理由は、大きく分けて以下の3つに集約されます。
1. 苦味の強さ
ピーマンには「ピラジン」や「アルカロイド」といった成分が含まれており、これが独特の苦味の原因となっています。子どもの味覚は苦味に対して非常に敏感で、ほんの少しの苦味でも「苦い!」と強く感じてしまいます。特に加熱が不十分な場合、その苦味がさらに際立ってしまうのです。
2. 青臭さ(草っぽさ)
ピーマン特有の青臭い香りは、「生のまま食べるときはもちろん、炒めてもにおいが残る」といった声が多く、嗅覚の鋭い子どもたちにとっては不快感の元になります。においに敏感な子ほど、ピーマンに拒絶反応を示しやすい傾向が見られます。
3. 独特な食感
ピーマンのパリッとした皮と、加熱後のクタっとした中身。このギャップのある食感も、子どもにとっては「なんだか変な感じ」と捉えられてしまいがちです。また、噛んでも中の種が残ったり、口の中に皮が残ることで「食べにくい」と感じるケースも少なくありません。
こうした感覚的な要因に加えて、「一度でもまずいと感じた経験」が記憶として残ってしまうと、以降は見るだけで拒否反応を起こすこともあります。ピーマン嫌いの克服には、まずはこのネガティブなイメージをリセットしてあげることが大切なんです。
夏野菜としてのピーマンの魅力
さて、ここまででピーマンが嫌われる理由を見てきましたが、実はピーマンには夏野菜ならではの魅力がたっぷり詰まっています。親としては、ぜひそのポジティブな側面にも目を向けてほしいところです。
- 1. 栄養価が高い
ピーマンにはビタミンCが豊富に含まれており、夏の紫外線から肌を守ってくれる働きがあります。加えて、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンEもバランスよく含まれており、免疫力アップや疲労回復にも効果的です。
- 2. 夏が旬!おいしい時期に食べたい野菜
ピーマンは6月から8月にかけて旬を迎える夏野菜の代表格。旬の時期には栄養価も高く、苦味も比較的やわらぎやすいとされています。
- 3. 家庭菜園でも育てやすい
ピーマンは比較的手間がかからず、プランターやベランダ栽培にも適しています。実がなる過程を子どもと一緒に観察することで、「自分で育てたから食べてみようかな?」という気持ちにつながることもあります。

夏休みにぴったり!ピーマン克服の親子レシピ集
子どもが喜ぶピーマンレシピBEST3
苦手意識が強いピーマンですが、調理方法を工夫すればぐっと食べやすくなります。特に、味や見た目が楽しくなるレシピは、子どもにとって「食べてみようかな?」というきっかけになります。
ここでは、子どもたちに人気の高いピーマンを使ったアレンジレシピを3つご紹介します。
1. ピーマンの肉詰め
ピーマンの王道レシピ。ジューシーな肉だねをピーマンの中に詰めて焼くだけ。加熱によって苦味がやわらぎ、肉の旨味でピーマンの風味がマイルドになります。ケチャップやチーズをトッピングすると、さらに食べやすくなります。
2. ピーマンのピザ風トースト
縦に半分に切ったピーマンの内側に、ケチャップ、ウインナー、チーズを詰めてトースターで焼くだけの簡単メニュー。ピザのような味わいで、見た目も楽しく、手で持ってパクっと食べられるのが魅力です。
3. ピーマン入りキーマカレー
みじん切りにしたピーマンをキーマカレーに混ぜて煮込むと、野菜の存在が目立たず、苦味も感じにくくなります。カレーのスパイスやうまみがピーマンを包み込み、「知らずに食べてた!」と子どもが驚くことも。
これらのレシピは、「ピーマンらしさ」をあえて隠すのではなく、他の食材と組み合わせて親しみやすくしていく工夫が詰まっています。次に、実際に親子で楽しみながら作れるレシピを見ていきましょう。
親子で一緒に作れる簡単レシピ
夏休みは親子で過ごす時間が増える絶好のチャンス。料理を一緒にすることで、「苦手なものにも挑戦する力」や「達成感」も育まれます。以下のレシピは、調理工程がシンプルで、子どもが参加しやすいメニューばかりです。
■ ピーマンのチーズ焼きおにぎり風
【材料(2人分)】
・ごはん 1杯分
・ピーマン(みじん切り) 1個
・とろけるチーズ 30g
・しょうゆ 小さじ1
・サラダ油 適量
【作り方】
1. ごはんにピーマンとしょうゆを混ぜて小さな俵型に握る。
2. 表面にとろけるチーズをのせ、油を引いたフライパンで両面を焼く。
3. チーズがカリッとしてきたら完成!
※ 子どもには「ごはんをにぎる」「チーズをのせる」など簡単な工程を任せると楽しさがアップします。
■ ピーマンと卵のふわとろオムレツ
【材料】
・卵 2個
・ピーマン(細切り) 1個
・牛乳 大さじ1
・塩こしょう 少々
・バター 10g
【作り方】
1. 卵と牛乳をよく混ぜ、塩こしょうで下味をつける。
2. フライパンにバターを熱し、ピーマンを軽く炒める。
3. 卵液を流し入れ、ゆっくりかき混ぜながらふんわり焼き上げる。
※ 卵をかき混ぜる作業は、混ぜすぎず優しくがポイントです。
苦手克服のための調理のコツ
子どもがピーマンを嫌う原因に寄り添いながら調理を工夫することで、「あれ?おいしいかも」と感じてもらえるチャンスが広がります。以下のポイントを意識すると、グッと食べやすくなりますよ。
1. 切り方を工夫する
苦味は皮の部分に多く含まれるため、ピーマンを縦に細長く切ると断面が少なくなり、苦味が軽減されます。みじん切りにすると他の具材となじみやすく、味がまろやかに。
2. 下処理で青臭さを抑える
切ったあとに熱湯をサッとかけたり、塩もみすることで臭みが軽減されます。また、ピーマンの中の白いワタや種は苦味のもとになるため、丁寧に取り除くことも大切。
3. 火の通し方に注意する
ピーマンは炒めすぎると苦味が引き立ち、逆に火が通りきらないと青臭さが残ります。中火でサッと炒めるか、蒸し焼きにして甘みを引き出すと、より食べやすくなります。
こうしたコツを知ることで、子どもが「ピーマンって、思ったよりおいしいかも」と感じられる体験を作ることができます。

食育・自由研究にも活用!夏休みのピーマン体験
ピーマンの栽培に挑戦してみよう
「苦手なものを食べてみる」きっかけとして、実際にその野菜を育ててみる体験はとても効果的です。ピーマンは家庭菜園向きの野菜で、特に夏場は育てやすく、観察にも最適。夏休みの自由研究にもぴったりなテーマです。
■ ベランダやプランターでも育てられる!
ピーマンは日当たりが良く、風通しの良い場所であれば、ベランダや庭先でも手軽に育てられます。必要なものは以下の通りです
育て方の基本ポイント
1. 苗を植えたら、根元にたっぷりと水を与える。
2. 直射日光がよく当たる場所に設置する。
3. 追肥は2週間に1度、液体肥料などで行う。
4. 実がなり始めたら、支柱で支えて倒れないように。
※ 水やりや成長の観察を子どもと一緒に行うと、自然と愛着が湧き、「自分で育てたから食べてみたい!」という気持ちが芽生えやすくなります。
■ 観察日記を書いてみよう
育てる過程を記録することも、自由研究の題材として非常におすすめです。以下のような内容を日記形式で記録していくと、観察力や表現力も育ちます。
デジカメやスマートフォンで写真を撮ってアルバムにまとめれば、視覚的にも楽しく仕上がります。
苦手な野菜を題材にした自由研究アイデア
夏休みの自由研究では、「野菜の栽培」だけでなく、「なぜ嫌いなのか」「どうすれば好きになれるのか」をテーマにしてみるのも非常に面白いアプローチです。
自由研究のテーマ例:
「なぜピーマンは苦く感じるのか?」
→ ピーマンとパプリカを食べ比べて、味の違いや感じ方の違いを観察。
「ピーマンの苦味を減らす調理法を調べよう」
→ 生、焼き、煮る、揚げるなど、調理法ごとに味の違いを比較して、結果を表にまとめる。
「家族に聞いてみた!ピーマンは好き?嫌い?」
→ 家族や友達にアンケートをとって、好き・嫌いの理由や共通点を探る。
「ピーマンの成長と食べごろを調べよう」
→ 栽培と収穫を通して、どの時期が一番おいしいのかを検証。
こうした自由研究は、ただ野菜を食べるだけでなく、科学・家庭科・社会性など、さまざまな学びにつながります。そして「知ること」自体が、苦手克服の第一歩につながります。
まとめ - 夏休みはピーマン克服のチャンス!親子で楽しく食育を
子どもが野菜を嫌う理由には、味覚の敏感さや感覚的な不快感、過去の経験など、様々な要因があります。特にピーマンは、その苦味や香り、食感の個性が重なり、多くの子どもにとって「手ごわい存在」となっています。
しかし、調理法を工夫したり、親子で一緒に料理や栽培に取り組むことで、その「苦手」を乗り越えるきっかけが生まれます。特に夏休みは、時間に余裕があるからこそ、食に対する関わり方を見直せる絶好のタイミング。
苦味をやわらげる切り方や調理法を取り入れてみる
✓ 一緒にキッチンに立って「自分で作ったから食べたい」に導く
✓ ベランダでピーマンを育てて、成長を見守る
✓ 自由研究として観察や味の比較に取り組んでみる
これらの体験を通して、「ピーマンって、思ってたよりおいしいかも!」という気持ちが芽生えれば、きっとそれは食育の大きな一歩です。苦手だった野菜が、子どもにとって自信や発見につながる、そんな素敵な夏休みにしていきたいですね。
★ ピーマン克服にチャレンジするなら、「おいしい野菜」からはじめよう!
子どもの野菜嫌い克服には、「おいしい!」と感じられる質の良い野菜を選ぶことも大切です。
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「ピーマンはちょっと…」というお子さまも、まずは本当においしい野菜に出会うことで、野菜そのものの印象がガラリと変わるかもしれません。夏休みは、ピーマン克服にもぴったりのタイミング。親子で楽しみながら、おいしい野菜に出会ってみませんか?
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