

高知で広がる“おすそ分けの輪”から生まれた、米なすステーキとの出会い
秋が近づくと、スーパーや直販所の野菜コーナーに、丸くて大きな「米なす(べいなす)」が並びはじめます。
見るからに立派で、手のひらにずっしりと重みを感じる米なす。
でも、いざ手に取っても「どうやって調理すればいいんだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
普通のなすなら炒めたり、味噌汁に入れたり、焼きなすにしたりとレパートリーが浮かぶのですが、米なすは少し特別。
大きくて肉厚、存在感がある分、「調理に手間がかかりそう」と敬遠していたんです。
そんなある日、思いがけず米なすをいただいたことから、私の“米なすチャレンジ”が始まりました。
きっかけは、友人からの一本の連絡――。
昨日、仕事帰りに友人から突然の連絡がありました。
「米なす食べきれんがやけど、いらん?もらってくれん?」
もちろん「食べたい!」と即答。喜んで受け取りに行きました。
私「おばさん、なすも作ってたかね?」
友人「おばさんの妹さんの旦那さんが、畑を貸している農家さんの奥さんが作ったんやと。」
…誰のなす?(笑)
高知ではこのように“おすそ分けの輪”が広がり、野菜が人から人へと渡っていきます。
知らない人を経由して、知り合いの野菜が届くこともしばしば。
やはり高知はあたたかい県だなと感じます。
せっかくだから「米なすステーキ」を作ってみよう!
買い物に行くのをやめ、今日は米なすで一品。
作るのは――米なすのステーキ!
実は私、今まで作ったことがなかったんです。
なすといえば、輪切り・半切りにして油で炒める派。火の通りが早く、油を吸って美味しい。
レンジ調理も便利ですが、なすが乾いてしまいそうな気がして少し苦手で…。
正直、米なすのステーキは「焦げそう」「火が通りにくそう」「めんどくさそう」と敬遠していました。
でも今回、挑戦してみた結果――
結論:めちゃくちゃ美味しかったです。
今日も作ります。明日もするかもしれません。
「3本でいいよ」と言った自分を後悔しています。
米なすステーキの作り方(簡単レシピ)
①米なすを厚めにカット
1.5〜2cmくらいがおすすめ。切り込みを格子状に入れます。
「この工程、必要?」と思いましたが、調べて納得。
切り込みを入れる理由
・火の通りがよくなる
・味がしみやすくなる
・皮の縮みを防ぐ
・油がなじみやすくなる
・見た目が美しくなる
なるほど、見た目だけじゃなく、理にかなった工程なんですね。
②油を多めにして焼く
中火で両面に焼き色をつけます。
蒸し焼きにしてトロっと食感に
調理酒とみりんを加えてフタをし、2〜3分ほど蒸します。
液が半分ほど減ったら、裏返してさらに蒸します。
③タレを作る
フライパンの端で、
醤油・砂糖・たまねぎペースト・胡椒・ブラックペッパーを混ぜ、
米なすに絡めて照りを出します。
残ったタレでもやしやウインナーを炒めると、もう一品完成。
最近お気に入りの四角い平皿に盛りつけて完成です!
実食レビュー:これはご飯が止まらない
箸を入れると、トロッととろける米なすの食感。
甘辛いタレがしっかり絡み、ご飯との相性が抜群。
見た目もボリュームも主役級です。
「なす=脇役」と思っていた自分に反省。
米なす、立派なメインディッシュになります。
今日は比較のために「切れ目なし」で作ってみましたが、
やはり火の通りや味のしみ具合が全然違いました。
切り込みは、大事です。
なすの種類とおすすめ調理法
調べてみると、なすにも種類ごとに個性があることがわかりました。
種類 特徴 おすすめ調理法
中長なす 一般的。クセがなく柔らかい 煮物・味噌炒め・焼きなす
米なす 大きくて皮が厚め。肉厚でとろける食感 ステーキ・田楽・グラタン
白なす アクが少なく上品 天ぷら・焼きびたし
小なす 小さくて皮がしっかり 漬物・丸ごと煮
米なすはアメリカ原産だから“米(べい)なす”。
白なすは去年いただきましたが、お味噌汁に入れて溶かしてしまいました(涙)
今年は天ぷらに挑戦予定。
小なすはまだ未体験ですが、漬物にしてみたいです。
おまけ:AIにダジャレをお願いしてみた結果
好奇心で「ChatGPTに“べいなす”のダジャレを作って」とお願いしてみたら…
「べいなす、べいびー! とろけるうまさにメロメロ〜♪」
「べいなす食べたら、べいこく(米国)に旅した気分♪」
「今日の主役は…お米じゃなくて“べいなす”です!」
AIにはちょっと難しかったようです。
まとめ:米なすステーキ、今年こそはじめてみませんか?
私のように「米なすの調理、なんかめんどくさそう」と感じている方。
ステーキにしてみると、印象がガラッと変わります。
とろける食感とボリューム感で、きっとハマるはず。
米なすステーキ、今年こそはじめてみませんか?
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