そのピーマン、苦くない。

高知の農園で見つけた「乳酸菌」という育て方

 

豊かな自然に恵まれた高知県四万十市。

この地で、あるユニークな農法でピーマンを栽培する四万十農産を訪ねました。

一見すると、青々としたピーマンが並ぶごく普通のビニールハウス。

しかし、ここで育つピーマンには「子どもが生でかじるほど、苦みがなく甘い」という、驚きの特徴があります。

その美味しさの背景には、科学的なアプローチと、食卓への温かい想いが隠されていました。

こだわりは「菌」の力:美味しさの科学

四万十農産の栽培における最大のこだわり、それは目に見えない微生物、「菌」の力を最大限に活用することです。

まず、ピーマンが育つ土台となる土づくりには「バチルス菌」という有用な土壌菌を混ぜ込みます。

これにより、植物が健康に育つための豊かな土壌環境を整えます。

さらに、生育の過程では「乳酸菌」から作られた液体肥料を葉に直接散布。

この二つの菌の働きかけが、ピーマン特有の苦味成分を抑え、本来の甘みを引き出す秘訣なのだと話者は語ります。

「うちの子は、採ったピーマンをそのまま生で食べるんですよ」という言葉通り、このピーマンは一般的なものとは一線を画す味わいです。

苦味が少ないため、野菜が苦手な子どもでも食べやすく、ピーマン嫌いを克服するきっかけにもなるかもしれません。

一粒に込められた手間:太陽と収穫の物語

甘くて美味しいピーマンは、一朝一夕には生まれません。

そこには、自然の恵みと生産者のたゆまぬ努力がありました。

生命線は「太陽の光」 ピーマンの栽培において、日光は何よりも重要です。

光が不足すると、せっかく咲いた花が実を結ぶ前に落ちてしまい、収穫量が大きく減少してしまいます。

そのため、ハウス内のどの株にも、根本までしっかりと光が届くように、葉の茂り方や株の高さを常に管理し、最適な環境を保つことが求められます。

時間との勝負、手作業での収穫 ピーマンの実は成長が非常に早く、小さな実がなってからわずか1週間ほどで収穫に適したサイズになります。

そのため、収穫は時間との勝負です。一つひとつ手作業で丁寧にもぎ取っていく作業は、収穫量が多いピーク時には、ハウスに長く伸びる1列分を終えるのに丸一日を要することもあるほど、大変な重労働です。

腰をかがめて長時間作業を続けるため、身体への負担も少なくありません。

農家直伝!食卓で楽しむためのヒント

せっかくなら、一番美味しい食べ方で味わいたいもの。農家の方におすすめのレシピを教えてもらいました。

おすすめレシピ!!

■ピーマンとシーチキンの簡単和え

千切りにしてさっと茹でたピーマンを、シーチキンと醤油で和えるだけで、ピーマンの甘みが際立ちます。

■ソーセージとピーマンの炒め物

ピーマンとソーセージを一緒に炒め、めんつゆで味付け。

ご飯が進む一品です。

■じゃことピーマンのごま油炒め

じゃこの塩気とごま油の香ばしい風味が、ピーマンの甘さと絶妙にマッチします。

まとめ

四万十農産の一つひとつのピーマンには、科学的な知識に基づいた栽培技術と、食卓に笑顔を届けたいという生産者の温かい想いが詰まっています。

そしてこれは、四万十農産に限らず、高知県のピーマン農家が日々努力を重ね、美味しさと安全を守っている証でもあります。

 

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