

グリーンレモンの魅力と楽しみ方
■ グリーンレモンとは?
レモンと聞くと、多くの方が頭に思い浮かべるのは黄色く色づいた果実ではないでしょうか。
鮮やかな黄色のレモンは、果汁たっぷりで酸味もやわらかく、料理や飲み物、スイーツに広く使われています。
しかし、日本では9月から冬にかけて、まだ熟す前の青々としたレモン――「グリーンレモン」が出回ります。
グリーンレモンは未熟果だからこそ、黄色いレモンとはまた違った個性があります。
色は濃い緑で、酸味はシャープ。
切った瞬間に立ち上がる香りは青々しく、清涼感あふれるものです。
レモンらしい酸味に加え、独特の爽快な香りが料理を引き立ててくれるため、近年は飲食店や家庭でも注目を集めています。
■ 黄色のレモンとの違い
完熟レモンとグリーンレモン、見た目だけでなく味わいにも明確な違いがあります。
酸味:黄色はまろやか、グリーンはシャープで切れ味がある
香り:黄色はフルーティーで甘さを感じる、グリーンは爽快で青い香り
果汁:黄色は果汁が多め、グリーンはやや少ないが香りが強い
時期:黄色は冬から春、グリーンは初秋から冬にかけて旬
この違いを知ると、料理や飲み物にどちらを使うべきかがより明確になります。
■ グリーンレモンの旬
国産レモンの主な産地は広島県や愛媛県、和歌山県、高知県など温暖な地域。
これらの地域では秋口からグリーンレモンが収穫され始め、11月頃までが出荷の最盛期となります。
収穫直後のグリーンレモンは皮も張りがあり、香りが強いのが特徴です。
輸入レモンは流通量も多く、一年中手に入りますが、グリーンレモンのようなフレッシュな香りを楽しめるのは国産ならでは。
つまり、グリーンレモンはまさに「旬の味覚」なのです。
■ グリーンレモンの楽しみ方
グリーンレモンの酸味と香りを最大限に活かすなら、シンプルな使い方がおすすめです。
レモン水にスライスして水や炭酸水に浮かべるだけで、すっきりした香りが広がります。
朝の目覚めの一杯や、リフレッシュしたい時にぴったりです。
揚げ物・焼き魚に
揚げたての唐揚げや天ぷら、焼き魚にギュッと搾れば、脂っぽさを和らげながら爽やかに仕上げてくれます。
ドレッシングに
オリーブオイルと合わせてドレッシングにすると、サラダがぐっと引き締まった味わいに。
特にトマトや葉物野菜との相性が抜群です。
カクテルやお酒に
ジントニックやハイボールに加えると、グリーンレモンならではのキリッとした酸味がアクセントになります。
スイーツに
チーズケーキやマドレーヌに皮をすりおろして加えると、香りが華やかに。
黄色いレモンよりもシャープな後味になります。
■ 簡単レシピ
グリーンレモンを使ったとっても簡単なレシピを2つご紹介します。
① グリーンレモンソーダ
グリーンレモンを輪切りにしてグラスに入れる。
氷をたっぷり加え、炭酸水を注ぐ。
仕上げにハチミツを少し加える。
② グリーンレモンドレッシング
グリーンレモン果汁 大さじ2
オリーブオイル 大さじ3
塩 少々
黒胡椒 少々
ハチミツ 小さじ1
これらを混ぜるだけで完成。野菜だけでなく、蒸し鶏や魚料理にもぴったりです。
■ 栄養価と健康効果
グリーンレモンには黄色いレモンと同じくビタミンCが豊富に含まれています。
抗酸化作用によって美肌や免疫力向上に効果的とされるほか、クエン酸が疲労回復をサポート。
夏の暑さが残る季節に、体をシャキッとさせてくれる存在です。
また、皮にはポリフェノールの一種である「エリオシトリン」が含まれており、動脈硬化予防や抗酸化作用が期待されています。
グリーンレモンは皮ごと楽しむことで、その栄養価を余すことなく摂取できます。
■ グリーンレモンと持続可能性
国産のグリーンレモンを選ぶことは、実は環境にも優しい選択です。
輸入レモンに比べて輸送距離が短く、CO₂排出を抑えることができます。
また、グリーンレモンは農薬をできるだけ使わずに育てられる場合が多く、皮ごと安心して楽しめるのも大きな魅力です。
「地産地消」はSDGsの観点からも注目されています。
地元で採れた旬の食材をいただくことは、地域の農業を支えるだけでなく、環境負荷を軽減し、持続可能な食の未来へとつながっていきます。
■ まとめ
グリーンレモンは、見た目も香りも味わいも、黄色いレモンとは異なる魅力を持っています。
シャープな酸味と爽快な香りは、日々の料理や飲み物をぐっと引き立て、季節の移ろいを感じさせてくれる存在です。
旬の短い今だからこそ、ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。毎日の一皿に少し添えるだけで、爽やかで特別な時間が広がるはずです。
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