生でも食べられるバターナッツかぼちゃ
一般的なかぼちゃはデンプン質が多く組織が硬いため、生食には適しません。
加熱によって甘味と軟化が引き出される構造から、調理前提の野菜として位置づけられます。
一方、バターナッツかぼちゃは、繊維の細かさ、細胞組織のやわらかさ、青臭さの少なさにより、生でも心地よく食べられる希少性の高い品種です。
近年は健康志向の高まりを背景に、サラダ素材としての評価が向上し、家庭用に加え惣菜・加工食品分野での採用も拡大しています。
1. バターナッツかぼちゃとは
ひょうたん型の外観が特徴的な西洋かぼちゃの一種で、欧米では Butternut Squash と呼ばれます。果肉は濃いオレンジ色で、カロテノイドを豊富に含有します。
特長は、ナッツ様の香ばしさとキャラメルを想起させる深い甘味、そして非常になめらかな繊維構造です。
一般的なかぼちゃの「ほくほく感」とは異なり、「しっとり・なめらか」な質感で、口当たりが軽い点が評価されています。
成熟度が進むほど甘味は増し、熟度が浅い個体ではフルーティで瑞々しい風味が際立ち、柿に近い食感と甘さを感じられるため、生食適性が高い素材とされています。
2. 栄養価と健康機能性
視覚的な鮮やかさに比例して栄養密度が高く、健康訴求に適した成分構成を持ちます。
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β-カロテン(プロビタミンA):抗酸化作用、皮膚・粘膜の保護、免疫機能の維持、視機能サポート。
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ビタミンC:抗酸化作用、コラーゲン合成。水溶性・熱不安定のため生食での摂取効率が高い。
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ビタミンE:脂溶性抗酸化ビタミン。酸化ストレス低減、エイジングケア訴求に有用。
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カリウム:体内の水分・塩分バランス調整、むくみ対策。
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食物繊維(主に不溶性):腸内環境改善、血糖上昇抑制、満腹感の付与。
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カロテノイド類(ルテイン、ゼアキサンチン):黄斑部保護、ブルーライト対策。
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葉酸:細胞生成を支える重要栄養素。
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ビタミンB群(B1、B2、B6 等):三大栄養素の代謝をサポートし、疲労軽減に寄与。
3. 加熱調理による栄養変化
減少しやすい成分
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ビタミンC、葉酸、ビタミンB群:水溶性・熱不安定。煮汁への溶出あり。
比較的安定な成分
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β-カロテン、ビタミンE:耐熱性が高く、油脂併用で吸収率向上。
保持・変化
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食物繊維:量は概ね保持。
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ミネラル(カリウム等):煮調理で溶出するが、スープ利用で補完可能。
加熱の利点
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デンプンの糊化による甘味増強
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旨味・コクの向上
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消化性の改善
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調理汎用性の拡張
4. 生食のメリット
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熱変性を受けやすい栄養の保持:ビタミンC、葉酸等を効率的に摂取。
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軽い食感と自然な甘味:サラダ用途での汎用性が高い。
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低カロリー設計:油脂・糖類不使用でも成立。
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オペレーション簡素化:加熱工程不要で業務効率向上。
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視覚訴求力:鮮やかな色調を維持し、売場価値が高い。
5. 生食可能なかぼちゃの代表例(参考)
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バターナッツ:首部は生食可。柿様のねっとり感。
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コリンキー:生食専用品種。パリッとした食感。
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鈴かぼちゃ:未熟果。種まで生食可。
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かぼっコリー:コリコリ食感、栄養訴求型。
6. 生で楽しむレシピ
バターナッツかぼちゃのラペ

材料
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バターナッツかぼちゃ
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大根
ドレッシング
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酢:大さじ4
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オリーブオイル:大さじ2
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砂糖:大さじ1
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塩:少々
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黒胡椒:少々
作り方
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ドレッシングを混和。
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皮をむき細切りにする。
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和えて完成。
バターナッツかぼちゃの細い部分を調理しました。(丸い部分は加熱調理へ)
ピーラーで皮を剥いてから細切りにすると、白・黄・橙のコントラストがいっそう際立ち、とても綺麗でした。
今回は歯ごたえを楽しむために細切りにしましたが、ドレッシングの染み込みや口当たりを考えると、つま切りにするのも面白かったかもしれません。
サッパリとしたドレッシングがよく馴染み、目でも舌でも楽しめる一品になりました。

まとめ
バターナッツかぼちゃは、生食適性と加熱調理適性を併せ持つ高付加価値野菜です。
生では瑞々しい甘味と栄養保持、加熱では甘味増強と汎用性を発揮します。
鮮やかな色調と扱いやすさから、家庭用・業務用双方で提案力の高い野菜といえます。
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