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みょうがの豆知識

 

日本の食卓に欠かせない薬味のひとつ、みょうが(茗荷)。独特の香りとシャキシャキとした食感が魅力ですが、意外と知られていないその魅力や歴史についてご紹介します。

みょうがの歴史と仏教との関わり

みょうがは日本だけでなく、古くは中国やインドでも薬草として利用されていました。特に仏教と深い関わりがあり、仏教伝来とともに日本に伝わったと言われています。奈良時代にはすでに栽培されていた記録があり、『本草和名』(918年)にも登場しています。

また、「みょうがを食べると物忘れをする」という俗説は、お釈迦様の弟子である「周利槃特(しゅりはんどく)」に由来します。彼はひどい物忘れで有名で、亡くなった後に彼の墓にみょうがが生えたことから、この言い伝えが生まれました。

しかし実際には、みょうがに記憶力を低下させる成分はなく、むしろ健康に良い成分が含まれており、頭をスッキリさせたり、集中力を高める効果が期待されています。

貴族や武士も愛したみょうが

平安時代には貴族の間で薬草として重宝され、宮廷料理の一部にも取り入れられていました。鎌倉時代には武士の食文化にも取り入れられ、戦国時代には野戦食として利用されたという記録もあります。江戸時代には庶民の間でも広く親しまれ、屋敷や寺院の庭先で栽培されるようになりました。


 実際にみょうが農家さんを訪問しました。

▽ みょうがの茎とみょうが竹について

みょうがには一般的にみょうがとして流通している芽(花穂)部分だけでなく
地下に伸びる「茎」と、地上に生える「竹」があり、どちらも食べられることを知っていますか?

高知県では昔から、みょうがの茎やみょうが竹は農家や家庭菜園で栽培し、地元で食べる文化が根付いていました。しかし自家消費が中心で市場に流通することはほとんどありませんでした。ですが、近年ではその美味しさや珍しさが注目され、多くのみょうが農家さんが本格的に栽培を始め、少しずつ市場にも流通するようになったそうです。

みょうがの茎

地下を横に伸びる地下茎の部分。ここからみょうがの芽(花穂)や葉が出てきます。独特の風味と歯ごたえを楽しむことができ、味噌汁の具、炒め物、甘酢漬けなどに活用されます。

みょうが竹

地上に生える若い茎や葉の部分です。柔らかいうちに収穫され、独特の風味と歯ごたえが楽しめます。爽やかな風味とシャキシャキした食感が特徴で漬物や天ぷら・かき揚げなどの揚げ物にするのもおすすめです。

地上部と地下部の両方を工夫して使うことで、みょうがを余すことなく味わうことができます。

▽実際に切ってみました。

みょうがを大きさや色、傷の有無など、評価別に選別し、その後、花穂と茎の部分を切り分けます。農家さんが実演してくださり、私たちも実際に切ってみました。

花穂から5㎜ほど下のところをハサミで軽く切ると、花穂と茎に分かれます。

花穂の中にある花をピンセットで丁寧に取り除きます。これは、出荷後に花が咲いて商品価値が下がらないようにするための重要な作業です。

ピンセットを根元に押し込み、少し力を入れて引くと『ポンっ』ときれいに抜けました。

普段、スーパーで何気なく手に取るみょうがも、生産者の方々の丁寧な手作業によって支えられていることを知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

みょうが農家さんおすすめの食べ方 

みょうがを細かく刻んで混ぜ込んだ「みょうが入り卵焼き」、もちろんお刺身などの「薬味」としても、「天ぷら」にして塩につけて食べるのもおすすめと教えていただきました。

▽みょうが入り卵焼き

【材料】

卵 3個
みょうが 1本
白だし 大さじ1/2
水 大さじ1
砂糖 小さじ1
醤油 小さじ1/2
油 大さじ2

【作り方】
1、みょうがを洗って粗みじんに切る。
2、卵を割り溶きほぐす。
3、溶いた卵に調味料、水、みょうがをいれ均一になるように混ぜる。
4、キッチンペーパーで油をまんべんなく伸ばす。
5、焦げないよう中火で2を4回に分けて焼いたら出来上がり。

▽みょうがの天ぷら

【材料】
てんぷら粉 50g
水 50ml
みょうが 3本
揚げ油 適量
塩 適量

【作り方】
1、みょうがをさっと洗い水分を拭きとる。
2、みょうがを縦半分に切る。
3、てんぷら粉、水をダマにならないように混ぜる。
4、鍋に油を注いでてんぷら粉にみょうがをくぐらせる。
5、表面がカリッとなるまで揚げる。
6、仕上げに塩をまぶしたら出来上がり。

 

最後にECサイト担当者おすすめのレシピも紹介します。

▽白身魚のフライ~みょうがたっぷりタルタルのせ~

【材料】
白身魚 2切れ
塩胡椒 少々
小麦粉 70g
水 70㏄
パン粉 30g
揚げ油 適量
★タルタルソース
みょうが 2本
らっきょう酢 50ml
卵 2個
塩胡椒 少々

【作り方】
1、白身魚の表面に塩胡椒をまぶす。
2、小麦粉と水を混ぜ白身魚をくぐらせる。
3、パン粉を表面にしっかりとまぶす。
4、油を用意し表面がきつね色になるまで揚げる。
5、最後にタルタルソースをかけたら出来上がり。

★みょうがたっぷりタルタルソース
1、みょうがは縦半分に切り熱湯に30秒程くぐらせる。
2、みょうがの水分をしっかりとって、らっきょう酢に漬ける。
※1時間程度で浅漬けに。2、3時間置くとしっかりと漬かります。
3、ゆで卵を作り、粗めに刻む。
4、漬かったみょうがを粗みじん切りにする。(漬け酢大さじ1を残しておく)
5、みょうが、ゆで卵、漬けた時の酢大さじ1を混ぜたら出来上がり。

 

みょうがは薬味ではなく、歴史や栄養価、栽培の奥深さなど、さまざまな魅力を持つ食材です。仏教や日本の歴史とも深く関わりを持つこの食材を、ぜひ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

・「みょうが」の商品ページはコチラから

・「みょうがの茎」の商品ページはコチラから

・過去のみょうがコラムはこちらから

 

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